hazama-de-korokoro’s blog

ああでもない、こうでもない、どっちつかずでも、それが私。

文章を読みやすくしたいなら、接続詞をマスターせよ

※この記事は、「あなたのライターキャリア講座」を受講した筆者が課題で取り組んだ記事です。

 

駆け出しのライターが「読みやすい文章」を目指すなら、まずはじめにお勧めしたいのが接続詞のマスターです。一口に「読みやすい文章」と言っても、具体的にどうしたら読みやすくなるのか、なかなか判らないものですよね。

読みやすさとは、つまり違和感の無さです。そして違和感なくするすると読み進めるには、接続詞が重要なカギになってくるのです。

当記事では、そんな接続詞の種類と、効果的に使うコツを紹介しています。ぜひ読んでみてください。

 

 

 

●接続詞とは

接続詞とは、自立語で活用がない品詞の一種です。

簡単にいうと前後の文をつなぐ言葉で、後の文章の行き先を示し、文章の流れを整えてくれる役割があります。

次に、その種類を大きく分けて6つご紹介します。

 

 

 

●接続詞の種類

①順接

それで/だから/すると etc.

前の文の内容を原因として、後ろには当然の結果が続きます。

 例

・接続詞の勉強をした。すると、会社でのメールのやりとりがスムーズになった。

・夫が授業参観に出られない。だから、妻の私が出席することになった。

 

 

②逆接

しかし/だが/ところが etc.

前の文の内容に対して、予想外の結果や展開が続きます。

 例

・みな定時で退勤した。だが、僕はまだ残業中だ。

・ボーナスが出た。しかし、妻に言わずにへそくりにした。

 

 

③並立・添加

また/そして/さらに etc.

前の文と同等の内容を、補足的に後ろへ付け足します

 例

・お昼休みになるとオフィスは人がまばらになる。そして、食堂はいつも混雑する。

・妻にへそくりがバレて怒られた。さらに、お小遣いをカットされた。

 

 

④対比・選択

それとも/もしくは/あるいは etc.

文章の前後どちらかを選ばせる事柄が後ろに続きます。

 例

・プレゼンの資料を、明日もしくは明後日に完成させるよう言われた。

・妻と結婚生活を続ける自信がない。別居あるいは離婚をしようと思う。

 

 

⑤説明・補足

つまり/なぜなら/ただし etc.

前の文に対して、説明や補足が後ろに続きます。

 例

・ネクタイをクリーニングに出した。なぜなら、接待でお酒をこぼして汚してしまったから。

・恋人募集中。ただしバツイチでも構わない方に限る。

 

 

⑥転換

ところで/さて/では etc.

話題やテーマを変える展開が後ろに続きます。

 例

・クリーニングに出したネクタイのシミが落ちた。さて、またシミを作るかもしれないから、予備でもう何本かネクタイを買いに行こう。

・婚活はなかなかうまくいかないな。それはさておき、元妻は元気にしてるかな?

 

 

 

 

●接続詞を効果的に使うコツ

 

先述のとおり接続詞には様々な種類があり大変便利です。うまく使いこなすことによって文章への違和感はなくなりますが、効果的に使うにはちょっとしたコツがあります。コツさえ掴んでしまえば素人っぽさもなくなるので、文章が洗練されたイメージになるでしょう。

そこで今回は特に効果的に使えるようになるコツを2つ、ご紹介します。

 

 

 

コツその1    削れるものは削る

接続詞には、実は「なくてもいい」ものが沢山あります。意味が伝わるのなら文章は短ければ短いほどわかりやすいので、思い切って削れるものは削りましょう。

例えば、以下のふたつの文章を読んでみて下さい。

 

☞シミがついてしまった洋服は、自分で洗わない方がよい。また、漂白も同じ。つまり、クリーニングに出した方がよい。なぜなら、自分が経てば経つほど酸化して落ちづらくなるからだ。しかも、一度洗ってしまうとシミ抜きもしづらくなる。

 

☞シミがついてしまった洋服は、自分で洗ったり漂白しようとせず、すぐにクリーニングに出した方がよい。なぜなら、時間が経てば経つほど酸化して落ちづらくなるうえ、一度洗ってしまうとシミ抜きもしづらくなるからだ。

 

先の文章は接続詞を使いすぎていて長くなり、読んだ際の全体のリズムも悪い印象です。

それに対して後の文章は、接続詞をほとんど使っていないにも関わらず、リズム良く読み進められるので、すっきりした印象となっています。

 

 

コツその2    逆接の接続詞は残す

接続詞の中でも逆接は削れないので、残すようにしましょう。

逆接は、削ってしまうと前後の文の展開が急に変わるので、違和感を覚えます。読み手がスムーズに読めず混乱するため削れないのです。例文をご覧ください。

例文×

今日は雨だ。下ろし立てのシューズを履こう。

 

例文⚪︎

今日は雨だ。しかし、下ろし立てのシューズを履こう。

 

例文×は、「しかし」がないだけで、急な展開に違和感を覚えます。下ろし立てのシューズが雨で濡れてしまうことを想像すると、疑問が残る文章です。

例文⚪︎は、雨なのに新しいシューズを履くことに対して、「しかし」を挿入することで何か理由があると想像できます。展開として予想外の形になっているので、納得のいく文章と言えるでしょう。

 

 

まとめ

接続詞の大まかな種類と、接続詞を効果的に使うコツをご紹介しました。たかが接続詞、されど接続詞。たとえ誰にでも書けるような内容だったとしても、それが読みやすい文章であるだけで印象的な記事になるものです。ポイントさえ押さえて使い方をマスターしておけば、グッと読みやすい文章にランクアップするので、ぜひ実践してみてください。